【現代美術】美術とアートの違い【現代アート】

美術

こんにちはRinです。

RinはMFA(美術学修士)を取得するためにアメリカの大学院に進学したわけなのですが、そこで講評会など受けていくうちに様々な美術に対する見方を教わっていきました。

そこでまず気が付いたのは日本語の「美術/芸術」と英語の「アート」はイコールでつながらないのでは?ということです。いろいろな作品のカタチを見ていく中、「これは作品なのか?」「これは美術/アートと言えるのか?」など様々な疑問が生まれていきました。

ここからはRinの私感なのですが、日本の美術/芸術という意味は美しさを人の手からいかにして作り上げるかということを目指しているように感じます。

美の視覚的・空間的な表現をめざす芸術。絵画・彫刻・建築・工芸など。〔英語fine arts の訳語。西周にしあまね「美妙学説」(1872年)にある。明治中期まで小説、詩歌、音楽なども含めて用いられた〕

大辞林第三版「美術」

美術という概念というか言葉自体が明治時代以降西洋から入った文化なのですね。

対して英英辞書でアート(art)をひくとこのように書かれています。

1. The expression or application of human creative skill and imagination, typically in a visual form such as painting or sculpture, producing works to be appreciated primarily for their beauty or emotional power.

Oxford Dictionary “art¹”

ざっくりと説明すると、表現や想像力, 絵画や彫刻などを用いて美や感情の力を賛美するのがアート(ART)の意味になるのですね。

この感情の力を表現するという面が日本語の「美術」という言葉から受け取るのが難しいように思えます。「美」とついてますし…。

これは日本美術が仏像や着物などに始まり浮世絵など工芸的な面から発達していったところがあると思います。工芸は生活に根ざしたものが多いので完璧でないと美とは認められない、使い物にならないというところからでしょう。

なので限られた人が作る、描くことしかできない希少で美しいもの→美術/芸術品という連想になるのでしょうか。

最近日本の美術関連のニュースを見ると、あいちトリエンナーレでの作品展示の問題や、ろくでなし子さんの活動に有罪判決が出るなど日本の美術、アート界が大きく揺れ動いている印象を受けます。

私個人的にこれらの作品が好きかと聞かれると、トリエンナーレで取り上げられた作品はあまり気持ちの良いものではないですが、ろくでなし子さんの問題となった3Dデータ配布はコンセプトアートとしてかなり優れたものだなぁ、好きだなぁといった印象です。

わたしの最高裁判決につきまして|ろくでなし子

これらのことが日本で大きく取り上げられるのは上で述べたように「美術/芸術」が限られた人たちによって作られるもの→閉鎖的な印象、わかりやすく美しいものでないといけないという「常識」があるのだと考えます。なのでその「常識」から外れたものを発表することで多くのバッシングを受けたりするのだと思います。

これは日本に限ったことでは無く、バンクシーによるストリートペイントによるアート活動や、マリーナ・アブラモヴィッチによる「Rhythm 0」など賛否両論を生む現代アート作品、果ては「印象派」など当時は周りからヘタクソと呼ばれ、「落選展」と自虐的に評したサロンを当時の芸術家が開いたりもしています。

衝撃的な身体パフォーマンス作家、マリーナ・アブラモビッチのアート作品

これらのアートは周りから狂っている、意味不明と見られることもあります。実際Rinもこちらに来て勉強するまではなぜ自分の身体を痛めつけたりすることが芸術や美術と呼ばれるのだろうと疑問に思っていました。

ですが英語でのアートの意味を認識してからは作品自体の解釈やどのようにアーティストは考えたのか、何を表現したかったのかという事に集中するようになりました。美だけが全てなのではなく、人として持っている醜さ感情の動きまでをも表現し、鑑賞者に発信することがアートなのだと。

問題なのは一般のメディアではアーティスト達の意図、コンセプトを無視され作品の表面的な印象で語られることが多いことです。そして多くの人はその与えられた少なく限定的な印象から作品やアーティストを非難します。仕方のないことですが、日本での「アート」の歴史はまだまだ浅いのかな…とRinは思います。

私にとって「美術」と「アート」は似て非なる物です。日本人として「美術」そして「アート」とどのように向き合っていくのかが、私だけではなくアメリカで美術を学ぶ留学生の中でかなりのウェイトを占めているのではと思います。そして「アーティスト」は限られた、選ばれた人ではなく、もしあなたが自分の思い、自分の美、自分の感情を何かしらの形でアウトプットするのならあなたは立派な「アーティスト」です!

てなわけで今回はここまで!少し真面目なRinの中の美術感について語ってみました。もしご意見感想など有ればコメントしていただけると嬉しいです!

そして参加中のランキングの更新がうまくいっていないようで…(´;ω;`)ウゥゥいろいろ難しいですが気長に行きます!

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